2019年10月22日火曜日

焼き印製作

知り合いから「革を沢山もらったので、これでハサミケースを作りたい」と相談がきた。
「できたら刻印を入れたい」との事だったのでデータをもらいアクリルで刻印を作りました。これが非常に細かい図柄できちんと再現できるまでに4回は作り直したかな。(^^;

で、送られて来た革を見てみると...「これクロム鞣しだわ。(^^;」
革の鞣しには大きく2種類あってタンニン鞣しとクロム鞣し。クロム鞣しだと刻印が入りずらかったり、入っても時間の経過で元に戻って消えてしまったり。
「これ、刻印は無理だよ」って話をしてたら「以前、東急ハンズで作った焼きごてがある、文字だけだけど」
お、焼きごてかぁ、それならクロムでも行けるんじゃね?

焼き印作るのは初めてだけど、「初めて」って事には触手が動く。(笑)
快削真鍮の角材を入手して早速削ってみることに。
うちのCNCは金属をサクサク削れるほど剛性が高くないので、薄皮を剥ぐような削り方をするのでメッチャ時間かかります。丸々1日連続稼働みたいな感じ。

幸い途中で停電になることもなく(これが心配だった(^^;)無事終了。
細かいとこもきちっと再現できました。
 

100Wはんだごてのこて先をちょん切って先端にM8のネジを切ります。

刻印側にもタップを立てて、焼き印の完成。

今回、これを使って焼き印を押す革はすでにあらかた裁断済み。しかも小さいので刻印の位置合わせは難しい。アクリル刻印ならば位置を見ながら調整し、圧をかけて初めて刻印の跡が付く訳なんですが、焼き印だとそもそも見えないし、触ったら終わりだし。(^^;
正確に位置を合わせてから焼き印を革に降ろす事が必要になります。
そうなるともうひとつ手間をかけないと。

我が家の物置に眠っていた電動ドリルスタンド。手持ちの電ドルで正しく垂直な穴を開けるためのジグです。もう長いこと使っておらず、次の物置掃除の際には処分対象となるであろう品物でした。こいつを再利用します。

はんだごてを保持するパーツを削り出します。

はんだごてが垂直に、焼き印の面が平行になるよう微調整をして取り付けます。

もちろん下に置く革の位置がずれては意味が無いので、裁断した革と同じサイズで削り込んだ板を固定してあります。

これでひとつのシステムが完成。あとは稼働の時を待つだけ。






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